■基礎に関する欠陥住宅のつづき
基礎に関する欠陥には次のようなことが
・鉄筋が無い
・鉄筋がずれて入って、かぶり厚さが足りない
・主筋が切断されている
・ジャンカ(コンクリートの充填不良)
・コンクリートの強度不足
・アンカーボルトがずれている
・基礎と土台がずれている
・構造クラック(構造上問題となるひび割)
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人気blogランキングへ◇コンクリートの強度不足
コンクリートは設計強度をあらかじめ決め、それに基づいて調合設計されて、所定の強度が発揮される生コンクリートが、コンクリート工場から出荷される仕組みになっています。
設計強度は180k又は210kに設定されるのが一般的です。
官庁工事やある程度規模の大きい工事ですと、コンクリートの出荷証明書や検査証明書などの提出が義務付けされることが多く、コンクリート強度を間接的ですが確認することができます。
しかし、住宅の工事では、このようなことはあまり聞きません。
「たぶん、大丈夫なのだろう」といったレベルなのでしょうか?
設計事務所が設計監理業務を行なう工事の場合は、提出を求めているケースがあります。
現代は、野菜の生産者明示をする時代です、コンクリートの品質証明提出は当たり前になってほしいものです。
◇アンカーボルトがずれている
アンカーボルトがずれて土台の中心にこない、というケースがあります。
この原因は2つあります。
1、アンカーボルトがコンクリート打設時にずれてしまった
2、基礎がずれていて、土台を正確に配置すると、アンカーボルトがずれてしまった
では、いくらずれたら問題なのでしょうか?
明確な基準はありませんが、本来の位置から20mm以上ずれている場合は、そのアンカーボルト以外にもう1本、ケミカルアンカーで、本来の位置にアンカーボルトをセットする方が良いと思います。
◇基礎と土台がずれている
上に書いた原因の2番目のケースですね。
土台は正規の位置にセットしないと、住宅本体が狂ってしまいますので、基礎が変形していても、土台は正規の状態で配置します。
基礎に施工誤差があると、当然基礎と土台はずれ、アンカーボルトもずれることになります。通常、基礎の巾は土台よりも広くなっていますので、その範囲内のずれであればOKですが、問題はそれ以上にずれた場合です。
「住宅に関する品質確保に関する法律」では、6/1000以下と規定しています。つまり4間(7.2メートル)の長さで40oのずれまではOKですよ。ということですが、結構おおきいですね。
やはり20o程度のずれまでではないでしょうか。
それ以上にずれが大きくなった場合は、基礎コンクリートの増し打ちとか、何らかの補強方法を考えた方が良いと思います。
◇構造クラック(構造上問題となるひび割)
クラック巾が1.5〜2o以上になっていたら、構造クラックを疑った方がいいです。
5o以上になっていたら、完璧に構造クラックです。
構造クラックが起きる原因のほとんどは、基礎の不等沈下です。
平均に下がらないで、一部が極端に沈下している状態です。
基礎に関する欠陥住宅の事例のほとんどは、これですね。
不等沈下は、地盤の問題となります。基礎そのものではありません。
【地盤が良いのに、不等沈下が起きるケース】
1、敷地の周りに土留め・擁壁工事を行なうために、土を掘り埋め戻した
2、ひな壇式の造成宅地で、隣地が擁壁の下部地盤を掘り起こした(ヒービング現象)
3、地盤の許容地耐力が50kNギリギリで、バランスの悪い建物を建ててしまった
4、地下水位の変動などによって、地盤そのものが下がった
通常基礎の外側はモルタルによって仕上げされています。クラックがみつかってもモルタルのクラックの場合がほとんどですが、クラックに細い針金を入れてみて、かなり奥まで行くようでしたら、構造クラックの可能性が大です。
【構造クラックが起きると何が問題なのか?】
前回お話しました、コンクリートは鉄筋によて補強されて一体性を保っています。
構造クラックが起きると、このコンクリートの一体性がなくなりますので、曲げる・ずれるという力に対しては鉄筋だけで抵抗することになります。
鉄筋だけでは、無理です!
構造クラックが起きた基礎は、もはや鉄筋コンクリート基礎ではありません。
構造クラックの起きた基礎に建ってる住宅は、完璧な欠陥住宅です。
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