丘陵地を造成した宅地に建つ、危ない住宅についてお話します。
丘陵地は起伏がありますので、高い所は削り、低いところには土を盛る、というように造成していくのですが、造成地から幹線道路に出る為には、道路に傾斜をつけて、宅地全体を設計します。
すると、宅地は道路の傾斜に合わせて、段々畑のようになります。
段々畑のがけのようになる部分は、ほっとくと土がくずれますので、法面(傾斜した面)処理したり、擁壁を作ったりして、宅地の土が崩れないように造成していきます。
法面や擁壁は、土の崩れを防ぐ=土の荷重に対して安全なように設計されます。
決して、宅地の上に建つ住宅の重さに、耐えるようには設計されていません。
宅地造成地に建つ住宅の配置について考えてみましょう。
法面や擁壁に近づけて配置する場合、住宅の重量が、法面や擁壁に影響を与えるような状態にしてはいけません。
例を挙げると、下の図のような状態です。

この図は、コンクリート擁壁によって宅地を造成したケースです。
コンクリート擁壁はL字型に作られます。
土を押さえる壁の部分と、擁壁自体の重さや、擁壁にかかる土の重さに耐えるように作られたベースの部分で構成されます。
敷地境界からの離れが少ないと、住宅の基礎が、擁壁のベースの上に乗っかるような状態になります。
こうなると、擁壁のベースには、土の重さ以外に住宅の重さも加わり、地盤の弱い造成地では、擁壁が下がったり、外側に開いたりして、その結果、住宅自体の基礎が沈下することになります。
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