欠陥住宅の裁判記録

■欠陥住宅の調査

床が斜めになっている、梁が小さいと知人から指摘された、床が振動する、基礎の主筋が切断されている、火打ち梁が少ない、階段吹き抜けの壁が斜めになっている、などの内容について、一度調査をしてほしいと依頼を受けたのは、もう10年以上前の話です。

今日は、欠陥住宅に関わる裁判の話です。

あなたの応援が心強い励ましです→banner_03.gif

 


Aさん宅としておきましょう。

Aさんは、引渡しを受ける時点で、残工事がかなりあったので工事代金の一部を残して引渡しを受けました。

*残工事とは、契約に含まれていた工事のうち、未完成の部分の工事のこと


その後、残工事の処理が少しずつ進み、残工事が終わったところで、工務店から残代金の請求を受けました。

ところが、いろいろと不具合が目立ちはじめたので、知人から紹介された一級建築士に調査をしてもらった結果、いくつか問題となるところが発見され、その改善方法や補修工事の実施計画を、工務店に対して要求しました。

しばらくして、工務店から届いたのは、残代金支払いの催告書です。


改善方法や補修工事の実施計画の要求に対しては、何ら回答がないので、Aさんは「支払い催告書」を放置しておきました。

やがて、Aさん宛てに届いたのが、裁判所からの通知です。



工務店が、残代金支払いを求めて裁判所に訴えたのです。
請負者と施主の関係が、原告と被告の関係になってしまいました。

裁判になってしまった途端に、先に調査をしてくれた一級建築士の方は、この仕事を降りてしまいました。



そんな経緯があって、私のところに調査依頼が来たわけです。


最初に調査をしたのは、Aさんがすでに「不具合の部分」と認識している部位についての調査です。


◇床下にもぐって、基礎の形状・火打ち梁の設置箇所の確認・大引きの断面寸法

◇レベルという水平を見る機械で床の水平具合の検査

◇下げ振りを使って、壁の垂直度合いの検査

◇屋根裏にもぐって、小屋梁のサイズの確認・火打ち梁の設置箇所の確認


以上の調査を行ないました。



調査結果は以下の通りでした。

【床下の調査】

◇床下人道口・床下通気口・床下換気口が基礎の上端から設置されている形状の為、主筋は切断されていることは事実。それに対応する補強筋が設置されているかどうかは、外見からは確認できない。

◇床の火打ち土台は、設置箇所が少ない。
 又、設計図に記入されている部位に設置されていない箇所が数ヶ所ある。

◇大引きの断面寸法は明らかに小さい。


【床のレベル調査】

◇傾斜勾配は、5/1000。現在の「住宅の品質確保の促進に関わる法律」に照らすと、一応、許容範囲内。


【壁の垂直度の調査】

◇傾斜勾配は、5/1000。一応、許容範囲内。


【屋根裏の調査】

◇小屋梁のサイズは明らかに小さい。火打ち梁の設置箇所は少ない。



以上の結果でしたが、この調査中に、新たな、重大な欠陥を発見してしまいました。

そして、この新たな欠陥をめぐって、裁判の方向も思わぬ展開になって行きます。


つづきは次回へ

お役に立ちましたら1クリックお願いします→banner_03.gif




☆「私はこうして家づくりを成功させました」という方、コメントお待ちしてます。
その他コメント大歓迎♪
家づくりの成功事例は人気blogランキングへ
posted by イソップ at 18:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欠陥住宅の実態
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/24465879
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。