ブロック造の住宅

これまでに私が設計した住宅について、当時を思い出しながら
時々、エピソードをまじえて書いていこうと思っています。
今日は第1回目、最初の1棟目です。


最初の1棟目は25年ぐらい前になります。

ブロック造の住宅です。プランニングに3ヶ月ぐらいかかりました。
最初に、車庫を組み込んだ、スキップフロアの住宅にしてみましたが、将来的なことを考え、フロアレベルはどこまでもフラットにということに落ち着きました。

アンダーカットされたドアが付いた各室の入り口、当時としては珍しいバリアフリーです。
セントラルヒーティングもまだ珍しい頃でした。


リビング・ダイニングというパブリックスペースを大きくとり、いつでも誰かがリビングにいて、何かをしている。

テレビを見ている人・パソコンをいじっている人・家計簿を付けている人
それぞれが、それぞれのしたいことを自由に出来て、尚且つ家族がそろっているという・・・・お互いが適度に干渉しながら、お互いの事を大事にできる
リビング空間というものを、作ってみたいと思いました。


外部空間とのつながり、というのもひとつのテーマとなりました。
3面を道路に囲まれた、奥行きの狭い土地で、如何に道路を意識せずに、自然と一体となった住まいを実現できるか・・・・。

長めに配置された母屋と車庫、母屋を取り巻くように三方に小さな庭を配置しました。

車庫から玄関までのアプローチは、石畳を敷いたゆるやかな傾斜路です。
左右には植え込みがあり、3メートル先に道路があるとは感じさせません。


この住宅を設計する前は、東京である人の弟子になっていました。
プランニングする機会が何度かあったのですが、なかなか納得のいくプランができません。


「味のあるプラン」を目差していたのですが、出来ません。

「味のあるプラン」とは、間取りを見ただけで、生活のシーンが浮かび上がってくるようなプランです。


居間が12畳あって和室が6畳で・・・・といった、機械的に作られるプランではありません。

何かワクワクするような、早くこの家に住みたい!と思わせるようなプランです。


師匠の下を去って、初めて自分が全責任を持つ住宅です。
結構、熱が入りました。


凡そ4ヶ月の工事期間の後、味のあるプランの住まいは完成しました。


ところが
完成した翌々年の雪融けの頃ですね、スノーダクト屋根の欠点が露呈しました。
そうです、すが漏りです。


何をしても直らず、結局2年後に屋根板金を葺き替えました。
葺き替えたらピタッと止まるんですね〜


もう25年になりますが、あまりリフォームはやってません。
これまでのリフォーム歴は
外部塗装が3回、内装の全面張替は1回、あとは、台所と浴室の混合水栓を換えたぐらいでしょうか。

そんな記念すべき第1作目の住まいですが、廻りの環境がずいぶん変わりました。

当時はまだ数えるほどしか住宅は建っていなかったのですが、いつのまにか、老人世帯の多い、住宅地となってしまいました。
玄関側の道路はバス通りとなってしまい、車庫入れが毎日大変です。

電動シャッターにしたいな〜と思う今日この頃です。

えっ!誰の家?
私の住まいです!!


追記

この記事は、以前にメルマガで配信した記事を掲載したものです。
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posted by イソップ at 21:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいの履歴書
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