偽装されていた耐火建材

ニチアスの耐火材料偽装が公表されました。

また偽装か!・・・・・という思いですが、該当する住宅にお住まいの方にとっては、重大なことだと思います。

ここで、今回のニチアスの耐火材料認定偽装について少し解説したいと思います。


建築物に使用される材料は、様々な基準や規格によって、材質や性能面の規制を受けています。

耐火材料などについては、建築基準法によって、建築物の耐火性能や防火性能についての規定があります。

耐火性能については、建築物の用途や規模によって区分され、外壁・間仕切壁・屋根・床・軒といった建築物の部位について細かく耐火時間を定めています。

建築基準法・施行令では、実際に供給される材料に対して、個別に法令でこれらの性能について規定することは困難ですので、国土交通大臣が指定する方法によって、検査を受け合格した材料について、その性能値を認定するという制度をとっています。


今回のニチアスが認定偽装した材料は、軒部分に使われるいわゆる“軒天部材”のようです。
軒天は、廻りで火災が起きた時に、小屋裏部分への延焼を防ぐ為に、一定の防火性能・耐火性能を有するように規定されています。

旭化成のへーベルハウスは“耐火建築”をキャッチフレーズにした住宅ですので、軒天材料が非適合の材料であったことは、致命的な問題となっています。


今回公表されたへーベルハウス・ミサワホーム・トヨタホームでお住まいを建てられた方にとっては、不安な気持ちいっぱいだと思います。

また、これらのハウスメーカー以外の工務店で建てられた住宅に、当該の建材が使用された件数が約1万棟といわれています。

『もしかしたら、我が家も!!?』という方もいらっしゃるかも知れません。

そこで、参考になるかどうか分かりませんが、アドバイスを少し・・・・


ニチアスが行った認定偽装は、絶対にあってはならないことです!!

しかしながら、
偽装された材料を使った住宅の耐火性能は著しく劣っている!
とは必ずしもいえません。

偽装された材料ではあっても、材質自体は“燃えにくい材料を使った建材”です。

耐火性能は耐火時間で表示されます。
30分、45分、60分といった区分によって性能ランクを付けています。

今回の材料の本当の耐火時間は、今後の調査を待たなければならないと思いますが、耐火性能は耐火の程度を表した表示です。『燃えるものを燃えない』と偽装したわけではありませんから、あまり神経質にならずに、建てたハウスメーカーや、ニチアス自身の今後の対応にある程度まかせるべきだと思います。


ハウスメーカーでは無く、一般工務店で建てられた住宅で、特に準防火地域や防火地域に建つ住宅の場合には、建てた工務店に問合せをしてみて下さい。
もしも、建てた工務店がもう無くなっちゃった、という場合には、お近くの建築士事務所などに問合せをしてみて下さい。

くれぐれも必要以上に心配はしないで下さい。
posted by イソップ at 20:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欠陥住宅は何故できるのか?
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