プランともいいますが、住宅の計画全体を表す言葉です。
具体的な表現手段では、平面図の下書きのようなものになりますので、一般的には間取り図といわれます。
間取りの検討では、平面的なことと同時に立体的な検討をしています。
良いデザインは良いプランからといわれますが、プランがまずいと実際に建ちあがった住宅のデザインは、決して誉められたものにはなりません。
今回は、間取りに関してのプロの手法や、観点をご紹介します。
安藤忠雄にみる建築家の住宅
安藤忠雄氏が建築界に華々しくデビューしたのは住吉の長屋によってです。
部屋から部屋の移動には、雨の日は傘をさして移動するという、画期的??な考え方がセンセーションを巻き起こしました。
安藤忠雄氏の業績に関してはこちらが詳しいです!!
住宅の間取りは、住む人自身の個別的条件と、敷地などの外的条件によってまったく異なります。
雨の日は傘をさして移動するという、普通では考えられないような間取りが、これらの条件の中では成立するのです。
決して奇をてらったわけではなく、あらゆる条件の中で、この住吉の長屋をひとつの計画としてまとめあげる過程で生まれた手法です。
このような独自な手法が発表されると、何故か真似をする人が出てきます。
建築デザインの歴史はある意味では真似の歴史でもありますが、特殊な条件でしか成立しない手法を、外見上だけ真似るというのは、どんなモンでしょうか?
さて、デザインの真似の話はおいといて、本題に戻ります。
間取り=プランニング能力は、教科書通りにやるとマスター出来るというものではありません。
教科書自体がありません・・・・・!!
創造性や想像力、洞察力、予見能力などといった事が、すぐれている人ほど、明解なプランをつくります。
そして、そのプランはその住み手にしか通用しないプランとなります。
独自性と簡単に言いますが、そのプランはその住み手だけの、たった一つの答えとなります。まさにオンリーワンです。
建築家がつくる間取りは、オンリーワンの度合いが究極なまでに高まります。
そして、平面プランは、立体的なデザインにまで反映されます。
平面と立面が別個にあるわけではありません。
あんなデザインがいい! こんなデザインにしたい!!
といっても、平面プランから決まるデザインなのです。
また、建築家にとっても、1件1件がオンリーワンであり、ふたつと同じものをつくらないのも建築家です。
自分だけの、たったひとつしかないものを創造する。
その創造の過程を、建築家とともに共有する。
そんな想いが持てないと、ただ「わがまま」だけのクライアントになってしまいます。
創造の過程で、もしも「雨の日には傘をさして部屋から部屋へ移動する」プランを提示された時に、その不思議な形体ではなく、奥に秘めた考えに納得出来るのなら、それは良しとすべきですし、納得がいかなければ、とことん議論すべきです。
住まいをつくる方法として、建築家とのコラボレーションを選択した方は、是非、創造の過程を楽しむことを優先にしてみてください。
きっと、素晴らしい体験として記憶されることと思います。
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